ドナルドトランプ候補のアップルに関する発言まとめ

ついにアメリカの大統領選が再来月まで迫りましたね。今回共和党候補として出馬しているドナルドトランプさんですが「メキシコとアメリカの国境に壁を作れ」など様々な過激な発言で知られています。

そんなドナルドトランプ候補、アップルに関しても過激な発言をしています。この記事ではそれらの発言をまとめてご紹介します。

その1 Apple製品の米国内での生産を指示

ドナルドトランプ候補は今年1月19日にリバティー大学で行われた演説でAppleにiPhoneをアメリカ国内で作るように指示しました。

実際の発言の映像は上記映像の1時間53分36秒から確認できます。(プレイヤーは1時間53分36秒から再生されるようになっています)

現在アップルはiPhoneの部品を日本など世界各国で生産し中国、ブラジルで組み立てしています。Appleはアメリカの企業なのに製品を中国、ブラジルで組み立てさせる一番の要因といえば人件費の安さです。世界保健機関が発表したWorld Health Statistics 2015(参考文献)によるとアメリカの平均給与は約1,410,150ですが中国で一番平均給与が高い上海市の平均給与は6,421,240ドルと言われておりその差は約6倍になっています。

現在アメリカで組み立てられているApple製品は言わずと知れたMacの最高峰であるMac Proのみで、一番安くても348800円もします。348800円のうち組み立てにかかる人件費はいくらかわかりませんが少なくとも中国で組み立てた時の人件費の数倍はするでしょう。

ただでさえiPhoneは他社製のスマートフォンに価格差をつけられてシェアを突き放されています。ここでAppleがiPhoneを組み立てを含め国内生産に切り替えるのは明らかな自滅行為で非常に非現実的です。

このトランプ候補の発言の意図は？

今回の大統領選、トランプ候補のスローガンは「Make America Great Again!」つまり「アメリカをまた素晴らしい国にしよう！」という意味です。かつて栄えたアメリカの産業が中国や日本などの国によってだんだん衰退しているという状況を改善しようとしています。そしてトランプ候補はAppleのような世界に誇るアメリカの大企業が製造を国内でやらずに国外でやっているという一見おかしな状況に目をつけたことによる発言と考えられます。

しかしトランプ候補が経営しているホテルは他のホテルよりも時給が低いとも言われています。(ソース)自分の会社に限っては人件費を節約して他の企業は節約するなという姿勢に

ところでSteve JobsってApple復帰時に「Make Apple grate again.」言ってましたよね…これは偶然かな…(?)

その2 AppleのFBI要求拒否問題について

今年2月頃注目されていたFBIにテロ犯罪捜査のためにiPhoneのロック解除を要求されたAppleが要求を拒否した問題。

Appleは捜査に協力したもののiPhoneのセキュリティーの観点からロック解除に関しては要求を拒否したのですが、その理屈では納得しないのがドナルドトランプ候補です。AppleがFBIの要求を拒否したことについてこう述べています。

つまりAppleが捜査に協力するまでApple製品をボイコットしてサムスン製品を使うという発言です。AppleがFBIのためにバックドアを設置すると新しい犯罪が起きるということもわかっていないのでしょうがあまりに軽率な発言です。またサムスンのような海外製品を使うことを呼びかけるのは上記のトランプ候補のアメリカの工業を賑わすという目的とも矛盾しています。

ちなみに上記のツイートはiPhoneから投稿されていたようです。iPhoneも所持していてしかもAppleの株まで保有しているらしいので元々アップルのアンチではないんですかね…

まとめ

トランプ候補の発言をどう感じましたか？私はどちらの候補を特に支持するつもりはありませんが上記の発言はさすがに首をかしげてしまいます。

一連の発言を受けてかAppleは共和党のスポンサーを辞退するとの報道(ソース)もあり対立が明確となっています。

注目のトランプ候補とクリントン候補が戦う大統領候補選は再来月に実施されます。

おまけ

リンク

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