こんばんは、ルッコラです。
日本時間で先月30日にAppleのスペシャルイベントが開催されて、新しいMac mini、MacBook Airなどの製品が発表されました。この記事ではそれら2つの製品を簡単に振り返りつつ、私が気になった点を紹介して今後のMacについても予想したいと思います。
Mac Mini
4年間もの間アップデートされることなく放置され、9月のAppleイベントの際に新型の発表がなかったのにも関わらずツイッターのトレンドにランクインするほどアップデートの期待度が高まっていたMac miniが、やっとアップデートされました。
Appleはイベントでかつてない大きなアップデートと言っていましたが、確かに大きなアップデートで間違いはありませんが、そのアップデート要素の多くはSSDの高速化や最新のCPUを採用したといったような各パーツが現在主流の物にアップグレードされ、他の製品に追いついたといった具合でしたが、背面ポートは他の製品にはない進化を遂げ、色は何故かスペースグレーのみになりました。
まずはポートについて紹介します。以前のモデルと比較してSDカードスロットとThunderbolt 2端子が廃止され、USB-A(一般的なUSB端子)が4個から2個に減り代わりにTunderbolt 3規格のUSB-C端子が4つ採用されました。
USB-A端子が残り喜んだ方も多いでしょうが、ブロガーやフォトグラファーやYouTuberにとってとても残念なのはSDカードスロットの廃止でしょう。未だに多くのカメラはSDカードを標準メモリーとして採用していますが、そのSDカードを使うために今後はアダプターが必要になってしまいます。また、Mac miniの後に発表されたiPad ProのホームページでiPadとカメラをUSB-Cで繋いでおり「SDカードよりUSB-Cで繋げや」というAppleからの隠されたメッセージも読み取れます。
現行のiMacがThunderbolt 3ポートを2つしか採用しておらず、SDカードスロットがあるのに対し新しいMac MiniがThunderbolt 3ポートを4つ搭載しSDカードスロットを採用しなかったのは、これからAppleが更にThunderbolt3 を普及させていきたいという意向の表れとも読み取れ、今後のiMacでもThunderbolt 3端子が増えSDカードスロットが廃止される可能性が出てきました。
そして最後に1つ気になる点として独立グラフィックボードが無いことが挙げられます。グラフィックボードは、ほとんどのユーザーにとっては不必要ですが、グラフィック関連の作業をする人にとってはとても重要です。今回のMac miniは高い性能を全く必要としたいエントリーユーザーにとっては価格が高く、かといってYouTuberや大量の画像の編集をこなす人にとってみれば独立グラフィックボードがなくスペック不足で一体どの層をターゲットにしたのか分からないマシンになってしまったというのが私の感想です。
MacBook Air
私が無印のMacBookが2015年に再登場した時からディスコン(廃止)説を唱えてきたMacBook Airが結局ディスコンされることなくリニューアルされて発表されました。
発表後の私は、というよりほとんどの方がMacBook Airの後継というより無印MacBookの進化したモデルと感じたでしょう。
見た目は大きさを除けばほとんど無印MacBookと同じで、価格は何故かMacBookよりも安いですが、性能面で言えばTouch IDが搭載されており、ポートの数もMacBook Airの方が多い事などからMacBookよりも上位モデルといった位置付けだと取れます。
しかし価格以外にも納得ができない点が2つあります。1つ目は「MacBook Air」という名前の意味がもはやないと言う点です。
2008年には初代MacBook Airが発売された時、ディプレイは13インチで重さは1.3キログラムだったのに対し当時の無印MacBookは画面は同じ13インチで重さは2.2kgと、MacBook AirはMacBookよりも大幅に軽くAirという言葉がピッタリな軽量マシンでした。しかし今となっては形や薄さを無印MacBookが受け継ぎ、大きさはMacBookの12インチと比較してMacBook Airの13インチは大きく、重さもMacBook Airが1.25キログラムなのに対しMacBookが0.92グラムでMacBookの方がはるかに軽量という逆転現象が起こっています。そもそも「空気のように軽い」という意味で名前が付けられたであろうMacBook Airよりも軽いマシンがあるのは違和感があります。
そして2つ目の納得できない点はMacBookと大きな差がない点です。2つのマシンの大きな違いはポートの数、CPU、大きさ、Touch IDの有無の4つです。ここでMacBook Proの13インチの一番安いモデルとMacBook Proの15インチの一番安いモデルを比較するとポートの数、CPU、大きさ、Touch Barの有無に加えて独立GPUの有無まで違い、はるかにMacBook Airと無印MacBookよりも両者の性能差が大きいと言えます。
ここでなぜこんなにも性能が似ている2つのマシンが別の名前で売り出されているのか疑問が湧いてくると思います。ここからは私の推測ですが、なんとなくその理由の予想はつきました。実は似たような現象が以前起こっていたからです。それは今回のイベントが開催される前の無印iPadとiPad Proです。両者にはかなりの価格差があったにも関わらず今年4月に無印iPadがアップデートされApple Pencilに対応したことにより両者の性能面の差はかなり少なくなり価格に釣り合わなくなってしまいました。しかし今回iPad Proが大きな進化を遂げたことにより両者の差は価格の差に釣り合ったものとなりました。つまり今回のMacBookとMacBook AirについてもMacBookが大きな進化をすることが予想されます。かねてからMacBookシリーズにARMチップが搭載されるという噂があった通り、時期のMacBookはARMチップ搭載に加え様々な変化があると予想できます。
まとめ
今回のイベントみなさんはどう感じましたか?私は久々にかなり興奮するイベントとなる一方で上記の通り少し「うーん」と思ってしまう点もありました。
すでに1週間イベントから経過してしまいましたが、みなさんの感想があればコメント欄に書いていただければ嬉しいです。